無理数の独立性(?)
次の問題を解いてみよう。
を有理数とする。このとき,次を証明しなさい。
は明らかなので,を証明することになります。
初手が肝心だと思います。
とする。この式を①とする。
①を変形して,
この両辺を2乗して,
変形して,
もしもであると仮定すると,
したがって,(この式を②とする)
ここから(この式を③とする)も従う。
もう1回①を変形しなおすと,
この両辺を2乗して,
これについても,が無理数であることを利用すると,
が従う。(この式を④,⑤と名付けておく。)
⑤の両辺を2で割って をかけることで,
ここに②を代入して,
または,
または,
前者を満たすためには,が無理数であることから,でなければいけない。
つまり, または, である。
ならば,
①より, であり,これも同様の議論で が従う。
ならば,②,⑤より,
これも,またはと場合分けが出来る。
ならば,①より が成り立つ。
ならば,①より となり,
この式の両辺をで割ることで,
よってが無理数であることを用いて,が従う。
これですべての場合を尽くしたので,である*1。■
この問題,不思議です。いろいろと。
ちょっと代数の言葉に書き換えてみよう。
]について,(書き途中)